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4.オープニングと日の当たる道
Ceres Galleryは女性専門画廊の1つで、古く長い活動で知られている。毎月展示やワークショップを丁寧に展開し、扱う作品も品がある。オープニングの夜。すでにワイワイ人で賑わう中、ディレクターのOliveさんやその他のアーティストとご対面。「楽園の赤ずきん(F30号)」は評判がよく、嬉しい。私のファイルもきちんと綴られている。長年NYのグループ展に出してきたが、Ceresの雰囲気はとても好き。Oliveさんはぜひmembershipに申しこむようにとすすめてくれる。思えばこの画廊がソーホーにあった頃からよく通っていたもの。縁というのも大事かなと思う。現地の友人2人そして新たに知り合った沖縄出身の画学生の方まで来てくれたパーティーは人だかりで会場は暑くてたまらない。ワインやスペリエ、クラッカーなどを頂きながら時間が過ぎていく。グループ展には30人ほどの作家が出品していたが、アートシーンに詳しい現地友人氏曰く出品作品のレベルは悪くないとの意見だったので嬉しい。
さて、画廊を出て4人で向かった先は15th st.のタパス・バー。結構な散歩道。とはいえ午後8時まで太陽が照っているこの時節、太陽が暑くてたまらない。早くバーに座って冷たいものを飲みたい。密かに靴擦れも痛い。が、現地友人氏は「ちょっと来てごらん」と店の通りを過ぎてどんどん14stの大通りへ。言われたとおりに道の真ん中から西をまっすぐに仰ぐと、西日が一直線にこちらに向いている。年に数回だけ、沈む日と大通りの高さがピッタリ同じになる時があると新聞で読んだということだ。得がたい光景は、友人からの贈り物だ。
バーでは美味しいサングリアとワイン、魚介類やホワイトアスパラなど新鮮な素材を軽く仕上げた皿を何種類も注文してお腹も心も大満足。楽しいおしゃべりで夜が更けていく。気のおけない心地よさが、何よりのビタミン剤だ。Thank you guys!


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