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7.Dia: Beacon
渡米直前まで、実はNYの郊外へ出ることばかり考えていた。1日だけでも、と思うあまり、ロードアイランド州にある陶器工房を、NJ在住の方のブログから見つけ、ブログ主に連絡し、工房にも連絡し、Amtrakの時刻表まで調べた。片道3時間半という無謀な計画に、見かねた現地友人氏よりアドバイス。「いくらなんでも遠すぎる。久々のマンハッタンで見るべきところがたくさんあるでしょ」と。さらに、結局忙しい時間を割いてマンハッタン郊外・ビーコンにある現代美術館Dia:Beacon行きに付き合ってくれた。http://www.diabeacon.org/
片道1時間20分のMetro Northでハドソン川沿いの綺麗な景色を眺めながら着いたのは、緑深い小さな町。もとナビスコの箱工場だったところを2003年に改築しオープンした巨大な施設内は自然光に溢れ、ミニマルな現代アートが贅沢な空間に美しく展示されていた。主な常設はここ半世紀に目覚しい活躍をしたアーティストから、Sol
Lewitt,河原温、Richard Serra, Andy Warholなど。Flavinの蛍光灯アートに時間を忘れ、De Mariaのステンレススティールの彫刻の側を通り、Richterの水面のような深いグレーの一枚ガラスに沈みそうになる。Warholのシルクスクリーンは、初めて見る作品郡だった。やはり時間が相当必要で、館内のカフェで休みながら4時間近くも費やした。また行きたい。
それから歩いてビーコンのメインストリートを散策。面白いガラス工房やスピリチュアルなインテリアの店、カフェなどがあり、どんどん新しい店がオープンしているということだ。マンハッタン住人がセカンドハウスをここに持つことも多いという。こういう町でお店を持つというのはとても楽しみなことに違いない。
帰りの列車では景色どころかすっかり疲れて寝入ってしまった。うとうと夢心地で、友人に心から「ありがとう」!
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