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![]() 何一つ考えずにとりあえず飛び出していく鉄砲玉の男の子達と違い、娘は事前にマンハッタンの歴史から名所に至るまで調べ上げ、旅の支度も手際が良い。メモを取るためのノートにタイトルを書きこみ、友達への“お土産リ ![]() サブプライムローンの余波と原油高騰、環境問題、世界中にじわじわと広がるリセッションで閉塞感いっぱいの時代だが、人間はたくましいからきっと光を見出すことはできるはず。アートはどの世紀にも優しさや希望、生きる力や勇気を発信してきた。この旅でも、すでに画廊に展示されている自分の作品を含め、たくさんのアートとその裏側(アーティスト、画廊主、顧客、友人)との出会いを期待しつつ、意義のあるものにしていきたいと思う。 今 ![]() 娘にとって初の外国、初の英語環境と何もかもが新しく、私の友人達や画廊のディレクター、お客さんなど大人ばかりの世界である。謝敷邸では機転を利かせてはきはきと手伝いを申し出たりと、なかなか頑張っている様子。大いに成長が期待できそうである。 さて、メトロカード・7days passを買ってNY初日にふさわしく、まずはSouth street sea portからリバティー ![]() 船を降りたら今度はその都市の中枢・世界経済を牛耳るwall streetを散策する。かつて奴隷市場だったその界隈にはfederal hallや連邦準備銀行、ニューヨークで一番古い教会Trinity Churchがある。余談だが資金にめぐまれたこの教会には不 ![]() 教会に入ってステンドグラスを眺めながらしばし座っていたら、ラッキーにもパイプオルガン奏者の練習が始まった。今も荘厳な音色が耳の奥によみがえる。 お次はガガーっと地下鉄でミッドタウンまで上って、近代美術館(MoMA)のダリ展へ。友人から借りたメンバーカードのおかげで、$20もするadmissionがタダになった。ここでの目的はDali:Painting and Film展。ペインティングとダリが関わったフィルムがディスプレイされていて、ダリが映画人たち ![]() 娘には、渡米前に美術の教科書にじっくり目を通すように言ってあった。「本でみた“あの絵”の本物!」という感動をまず味わうことが肝心だ。そこからはおのずと子供自身が検証していく。すなわちじっくりと画面と向き合い、テクスチャーや色、ディティールに印刷物で見たのとは明らかに違う発見をしていく。絵の大きさが以外に小さかったり大きかったりという発見も、美術作品と対面するときによく起こることである。百聞は一見にしかず。10代・20代で多くの“本物”に触れてもらいたい。 他にもMoMAではピカソの彫刻展やロスコの絵画など盛りだくさん。とりわけ私の関心があ ![]() さて、ウディアレンのニューヨークに思いを馳せながら(今は英国を拠点としているらしいけれど)、お決まりコースのCarnegie Deliで遅いランチ。パストラミの巨大サンドイッ ![]() 滞在中のNYは猛暑。一休みするのにうってつけのスポットがMoMAの並びにあった。ペイリー・パークと呼ばれる人口滝のあるオアシスで、カフェのように椅子やテーブルが置かれ、自由に休めるようになっている。娘と二人、滝の飛沫にわざわざ当たりながら涼んでみた。 Hello, NY! テンポラリー・ニューヨーカーの私達を明日もよろしく! |
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