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★ NYレポート・2003年3月特別編(A.I.R.Gallery 5th Biennial)★



 NY・チェルシーのA.I.R.Galleryのビエンナーレに「楽園シリーズ」が2点入選し、3月4日から29日まで入選者26人の展示会が行われた。
1月の、息子を連れての珍道中に引き続き、オープニングレセプション参加のため、3月初旬再びNYへ旅立った。
今回、直行便ではなくカナダ・バンクーバー経由だったので時間がかかって少し疲れた。が、離陸とともにスーッとレム睡眠に入れる体質なのでそれほど問題ない。カナダ土産も買えたし悪くない。余談だが、我が家の子供達の所望するNY土産が笑える。「八つ橋」だ。関空で買ってきて欲しいというわけだ。近頃の子供は外国の菓子より“餅系”が好きなのか、私がいつも甘ったるいフィリング入りのチョコレートを買ってくるので飽きたのか知らないが、「八つ橋」をいくつか学校にもっていったら友達が亡者のように群がったそうだ。

さて、オープニングレセプション当日、時間通りに画廊へ着くと、もの凄い人出に驚いた。一時、壁が全く見えないというくらい、熱気ムンムンである。皆背が高く、私などいくら背伸びしても仕方ない。次回からロンドンブーツか舞妓のぽっくりを履くべきだろう。大量にあった飲み物もすぐになくなった。
画廊ディレクターのDenaいわく「こんなに混雑するパーティーは珍しい。今回はキュレーターのShamim Mominがかなり有名なため、展示会への関心がとても高いのよ」との嬉しいコメント。
私のNYの友人達もパーティーに参加してくれて、幸せな時間となった。友人達はNYに住んで長く、ビッグカンパニーのデザイナー、キャリアある出版社のサイエンス系エリート・エディターやアーティストなど、厳しい都会に住めるだけの専門職に就いている。

他の入選者も活動の長いmid-career-artistが多く、話していてとても刺激になった。マンハッタンや郊外にスタジオを持っているアーティストが多く、私を含め海外からの入選者も、それぞれの拠点でスタジオを持っている。
入選者のうち、私の他に日本人が1人いた。Tamiko Kawataさんという現代美術家で、マンハッタンに住んで30年になるという。米国人のご主人は大阪万博のアメリカパビリオンの設計をした建築家だ。Tamikoさんは、短い出会いながら私にとても親切にして下さり、マンハッタン内にあるスタジオに呼んでくれたりアート関係のオーガニゼーションを紹介して下さったり、本当にありがたかった。そのオーガニゼーションでは、美術家の中ザワヒデキ氏に遭遇。NYに10月まで滞在ということで、様々な展示で活躍中だ。

 


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