2001/12 |
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「楽園のスノーマン」 23cm×16cm キャンバスにアクリル 2001年 (個人所有) アートプリント有り 作品番号R65 |
沖縄に無いもの-“電車と雪”。 実際北国では、雪=雪掻き=寒く辛いもの、という図式が成り立っているのだろうが、沖縄では誰しも雪にあこがれる。かまくらや雪だるま造りは、限りなく夢を誘う。 世界共通のクリスマスモチーフの雪だるまは、永遠に皆のあこがれ。 絵の中で、夏服のままで、雪だるまを好きなように創り上げる。 気分だけ、北の国。 |
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2001/11 |
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「楽園のデリカテッセン」 27p×22cm キャンバスにアクリル 2001年 (個人所有) |
NY。ハロウィーン間近の食料品店は、オレンジ色のかぼちゃが山積みとなる。どの店も、祭りにちなんディスプレイに工夫をこらし買い物客を楽しませている。「Trick
or Treat!(おやつくれなきゃイタズラしちゃうぞ)」と家々を廻る小悪魔たちも、昨今の不景気では釣果はどんなものだろう?おまけに物騒だからと母親の引率つきでのおうちめぐりもあるようで、スリルの点では大いに物足りないことだろう。 いつでも時は流れて、伝統は、時代に合った形へと変化する。 どんなに形が変わっても、祭りの楽しいイメージは、永遠に変わらない |
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2001/10 |
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「楽園の十五夜」 41×32cm キャンバスにアクリル 2001 (個人所有) ジクレー版画有り |
本格的な秋を予感させるかすかに冷たい空気。 町内会の「十五夜」は、とても愉しい。昔から伝わるその地区の芸能から始まり、飛び入り参加のシンガー。 子供たちの踊り、やがてご婦人方の出し物になると、なぜか用足しで席を立つ人が増える・・。 長老の挨拶が始まる頃には宴もたけなわ。出店の美味しい焼き鳥とビールに舌鼓。炊き出し組は、役得でつまみ食い。 秋の夜長は延々と続き、心地よい余韻と共に「この地に暮らす喜び」を、一人の住民としてかみしめる。 |
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2001/09 |
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「楽園の秋の庭」 45.5cm×38.3cm キャンバスにアクリル 2001年 (個人所有) ジクレー版画有り |
NY−秋。インディアンサマーのやわらかな日差しと乾いた空気に誘われて、ハドソン川を越え、ニュージャージー州をロングドライブ。 国道沿い、紅葉の並木から、金箔のような葉っぱのシャワーがとめどなく降ってくる。 ふと降り立って空を仰ぐと、黄金色の葉とともに様々な思いが落ちてきて、頭の先から足元へ、抜けていく。 「なぜ今此処にいるのか。これから何処へ行くのか。」―私が決めて、私が進む。これまでも。これからも。人生の舵を取る醍醐味を、確かな手ごたえで掴むとき、孤独は何よりも強く、限りなく心地よい。 金色の乾いた木の葉は心を浄化してくれた。 |
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2001/08 |
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「知念商店」 27×22cm キャンバスにアクリル 2001 (個人所有) アートプリント有り 作品番号R15 |
誰しも子供の頃、足しげく通ったこんなお店。 沖縄では「一銭マチヤー」と呼ばれている。たいていはおばあちゃんがひとりで切り盛りしていて、商品は駄菓子やくじ引き式のおもちゃ類。アイスやラムネ、ジュースなどは、“冷やし物一切”と総称される。いつも子供で溢れ返った店内ながら、お店のオバーは決して計算間違いをしない。つり銭を少なく返すことは時々ある。悪気ではない。申し入れると「あい、そーだったかねー、返そうか?」と聞く。当然返してもらう。こうして子供は鍛えられ、金勘定がうまくなる。 コンビニばやりの昨今、こんな店構えを見つけると、大人も子供も引き寄せられて、ワンダーランドに酔いしれる・・。 |
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2001/07 |
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「楽園のプールサイド」 41×32cm キャンバスにアクリル 2001年 (個人所有) ジクレー版画有り アートプリント有り 作品番号R7 |
夏の夜。プールのそばで気ままなパーティーがつづく。水の音、笑いさざめく声につられて、どこからか人が集まって・・。 この島では、まるで時間が止まっているかのよう。生きる喜びにみちあふれ、人はみな真剣に遊ぶ。 常夏の夜は、永遠に長く、限りなく楽しい。 |
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2001/06 |
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「ビストロ」 22×27cm キャンバスにアクリル 2001年 (個人所有) |
NYのダウンタウン。街のあちこちに、さりげなく凝った店構えの気持ちよい入り口。思わず引き込まれるそこは、レストランやバー、シアターに占いのお店、などなど。 オーナー自ら楽しみながら商っているらしい店内は、活気と個性に満ちている。 ドアを開けると、ドラマが始まる。 |
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2001/05 |
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「女たち」 22×27.5cm キャンバスにアクリル 2000年 (個人所有) |
「女」をイメージするとき、鮮やかな「赤」が浮かぶ。 赤い服を身にまとった女たちが並ぶと、大らかさと 迫力が伝わってくる。 女の「赤」は、まるで鎧のようだ。 |