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2007/4
楽園・桜の木の下で
キャンバスにアクリル
F3号 27.2cm×22cm

(個人所有)
アートプリント有り
作品番号R75
若い頃に憧れた家のひとつに“米軍住宅”がある。沖縄には様々な形態の米軍人向け住宅があり、今も新築や補修できれいに保たれている。
返還されたエリアの住宅には、古くは木造に赤瓦ののったタイプがあり、那覇市にもかつて可愛らしい何軒かが芝の敷かれた丘にこじんまりと残っていた。
遠くから見るとビルの狭間の箱庭のようで風情があった。が、近づいてみるとかなりの老朽化で、住み継いだ人は苦労したと思う。
現在はコンクリート製の返還住宅がいくつもあり、古いながらも使いやすい内装、機能性などで貸家として人気であるようだ。台風という沖縄の特殊気候に耐えるため、外観も窓の造りもかっちりとシンプルな平屋である。
そもそもの成り立ちは別として、昔も今も、一種の魅力があることはたしかだ。
2007/3
楽園・浜のキャンプ
キャンバスにアクリル
F4号 33.3cm×24.2cm
アートプリント有り
作品番号R92
暖冬で季節の変化がとぼしいまま春がやってきた。多忙な年度末を無事くぐり抜けたら息抜きにキャンプなどしたいもの。
テント設営できついのは、かがみこんでする作業が多いことだろうか。キャンピングトレーラーなら仕事がぐんと楽になる。急な雨風で慌てることもなく、寝るのもマットレスで快適である。
大小さまざま色々なタイプがあるので、保管場所さえあれば頻繁にキャンプする家族にはとても便利。・・・ちなみに車検もあるから覚悟のほど!
2007/2
楽園の天体観測
キャンバスにアクリル
F4号 33.3cm×24.2cm
(個人所有)

アートプリント有り
作品番号R90
昨年の国際天文学連合の総会で、冥王星(pluto)が75年来保ってきた惑星の座を失ったというニュースが話題になった。惑星ではなく“矮惑星”というネーミングにも冥王星はさぞかしショックに違いない・・という擬人化によりpluted(はずされる)なんて新語も出現。しかしながら、冥王星には新たに海王星より遠い天体系の総代(important prototype of trans-Neptunian Object)という重要な役割があるというからもしかすると「水金地火木土天海」の尻にいるより良いのかも。
ともあれ夜空にきらめく星たちは、人間どもの思惑ゴタクなどどこ吹く風。空を仰げばいつも気品ある輝きを送ってくれる。
星空の下、自分の心の声が聞こえてくる。
2007/1
楽園の水上生活
キャンバスにアクリル
F20号 72.7cm×60.6cm

アートプリント有り
作品番号R84
新年。皆それぞれに目標や夢をかかげ、良い1年を過ごせるよう心に誓うお正月。あれもしたい、これも欲しい。ああなりたい、こうありたいetc。誰もが実りに満ちた年を祈念し、新しい日々のスタートを祝う。
でもちょっと待って。何も考えず波に漂い寝正月とするも良いのかも。充実もいいけど充電も必要だ。果報は寝て待てというではないか!(笑)
A happy new year 2007!
2006/12
楽園・静かなる夜を迎え F10
キャンバスにアクリル
F10号 53cm×45.5cm

アートプリント有り
作品番号R82
毎年混沌と喧しく過ぎていく12月。ここらで静かで静謐なひとときを創り出すのも一興か。人生を少しだけ振り返るのもきっと良いことだろう。飲み物は、ぽってりした厚手のグラスにワインを一杯(あえて葡萄酒と呼びたい)。
尼僧にはとうてい程遠いけれど、頭の中も持ち物も整理してスッキリしてみようか。来年もまた、軽やかなステップが踏み出せるように。
「皆様どうぞ楽しい年末をお過ごしください!Have Simple Joys and Happy Holidays!」
2006/11
楽園のキッチンで
キャンバスにアクリル
fF6号 41cm×32cm

(個人所有)
アートプリント有り
作品番号R53
南の島沖縄。相変わらず日中は夏日だけれど、少しずつ秋らしい風が吹いてきた。キッチンでオーブン料理など作りたくなるシーズンだ。パイを焼いたり、肉を仕込んで蒸し焼きにしたり、香ばしい魚も美味しい。ちょっとした持ち寄りパーティーの楽しい時期でもある。
以前アメリカの伝統工芸でもあるメイプルウッドで編まれた籠類を知人のお宅で見せてもらった際、持ち寄りパーティー用の籠のバラエティーに驚いた。ワインボトルを入れる籠、ケーキやクッキーを入れる籠、料理の皿を入れる蓋つきの籠、フルーツを入れる籠にキャンドルを入れる籠。こういうもので料理を運ぶと楽しそう。
今月はワインの新酒を味わう会もあちこちで開かれる。
・・結局今年も作るより食べる側にまわりそう!
2006/10
楽園・夜のブーゲンビレア
キャンバスにアクリル
F10号 53cm×45c

アートプリント有り
作品番号R76
夏が終わり少しだけ涼しい風が吹いてきた。とはいえ南国沖縄。まだまだ日中は泳げるくらいの陽気である。
日暮れも早くなった分、飲み食いする時間が長くなった感があるけど要注意。くれぐれも飲む席に運転して行かないように!
十五夜を迎え、各地で秋の祭りもたけなわだ。人々が三々五々歩いて会場に集まり歩いて帰ることができるのも、地域の祭りの良いところだろう。
お馴染みの顔ぶれで獅子舞演舞やエイサーを楽しみ、、出店の焼き鳥や生ビールを頂きながら、ますます住む町に愛着を増していく。
いずれ巣立っていく子供たちにとって、すばらしい故郷となるだろう。
2006/9
楽園・石畳の庭(F4)
キャンバスにアクリル
(個人所有)
34cm×25cm

アートプリント有り
作品番号R79
石畳が好きである。古今東西、土の面をわざわざ平石で覆うことにより風雅な庭先や土間を演出してきているわけで、人間のやることは本当に面白い。
首里には有名な“金城町の石畳”がある。石畳沿いにお住まいの方いわく坂道でもあり歩きにくく不便な状況もあるとのことで、歴史的遺産の保持もたいへんである。
石畳は古く平安時代から文様としても親しまれ、家紋としても使用され、江戸時代に入り市松文様に変換されていったと何かで読んだ。白と黒の市松模様(もっとも江戸の始めには白と紺だったらしい)は、やはり西洋でも古くから建造物に使われてきた模様である。

自然のままのワイルドな庭も良いけれど、人間の英知により造形された庭も良いものだ。(・・草木一本満足に育てられない私には何も言う資格はありませんが)

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