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2003/4
楽園の桜の木
キャンバスにアクリル
F3 27.3p×22p

2003年

(個人所有)
アートプリント有り
作品番号R20
春といえば桜のイメージだが、沖縄の桜は1月・2月の寒い時期に咲き、4月にはすでに葉桜となっている。
緋寒桜(ヒカンザクラ)と呼ばれ、濃いピンク色の花が特徴。本島北部の八重岳山腹に約4,000本に及ぶ緋寒桜を望める桜祭り、また情緒豊かな名護市中央公園の桜祭りは、沖縄の冬の楽しみだ。
しかし風情の点でいくと今ひとつ。はかなげな薄紅色の花びらがハラハラ散ったりなどしない。新緑が出てきたと思う頃には、花が付け根からボトッと落下。「サクラ散る」なんて間接的表現にはならない。まさに「落ちる」ので、この時期全くもって縁起でもないというものである。

ともあれ春。美しい季節を楽しもう。
2003/3
琉球美人
キャンバスにアクリル
F3 27.3p×22p

2000年
(個人所有)

アートプリント有り
作品番号J1
 中国文化の影響を大きく受けて醸成された琉球(沖縄)は、島全体を覆うデザイン・色彩においても日本のどの地方とも異なる独特のものをもっている。
 華やかさを誇る伝統の琉装も、下着から着付けまで、道具も手順も和装とはちがう。
 古典琉舞で美しい踊りとともに披露される特別な染めの正装はすばらしく、沖縄の舞台衣装の最高峰としてステージのグレードを高めている。

 文化祭など街のお祭りで着る琉装もまた、南国そのものを表現したかのように底抜けに明るく楽しい。
 琉球のお姫様役に選ばれたお嬢さんから堂々たる琉舞のお師匠さんまで、沖縄の女性たちは賑やかで明るく、暖かい。
 着物の色・柄と見事なまでにピッタリだ。

2003/2
シェフたち
キャンバスにアクリル
F3 27.3p×22p

2000年
(個人所有)

アートプリント有り
作品番号J2
 色々なお店がある中で、お客が支払ったお金のぶん確実に幸せを得られるところといえば、評判の食べもの屋さんに他ならない。居酒屋、バーに、レストラン。
 それぞれに専門分野とこだわりをもったスタッフのそろった食べもの屋なら、お客は永久にその店のとりこになる。
 いつまでも健康で、この店に通いたい。
 そう思わせる厨房のシェフは、シャイで無口な人が多い気がする。あるいはまた、恰幅の良い体からあふれんばかりのサービス精神と、パワフルなエネルギーに満ちた棟梁のような料理長。
 誇り高きシェフたちは、最も尊敬すべきアーティストだ。

2003/1
楽園・海辺の市場
キャンバスにアクリル
F3 27.3p×22p

2002年
(個人所有)

アートプリント有り
作品番号R14
年末・年始の食料品の買出し。集まりがあるときは気合をいれて、膨大なメモに沿って必要品を買い揃える。
 集まりがないにせよやはり買い物は膨大となる。
「大晦日は沖縄ソバ」となれば、豚のソーキ肉(骨付きのリブ)にはじまり、打ち立ての良い麺をもとめつつ、ふと横をみると美味しそうな中華麺が。「今年は中華にしてみよう」となればソーキはよして焼き豚の為のロース肉に変更。ついでにギョーザも食べたいなと、ひき肉、白菜、ねぎに生姜。。大量の皮も買い込んで。
 鮮魚を覗くと刺身も欲しくなる。「年越しの、丼の中身はなにもソバに限った物でもなかろう」と、通らない理屈をこねつつ鮭・イクラ丼をわさび醤油で食す誘惑にも勝てず、結局小料理屋なみに大量な仕入れとなる。
 
一句「今年こそ 誓う毎度のダイエット」
      
2002/12
楽園のタウンハウス
キャンバスにアクリル
F3 27.3p×22p
2002年

(個人所有)
並木道に沿って楽しげに並ぶ下町のタウンハウス。大所帯から一人暮らしまで、住人の顔は様々だ。
遅くおきた休日の午後、小さな前庭でお菓子をつまんだり、気ままなおしゃべりも良いものだ。
混んだ行楽地に出かけるよりも、リッチな過ごし方かもしれない。
家族が好きで、この街が好き。家が心地よく、ご近所と気の置けない挨拶が交わせる。

世界中のどこに住んでいようとも「幸福の条件」は変わらない。

誰もがが幸せでありますように。Happy holidays!
2002/11
「楽園・池のほとりの宴会」
F8号 45.5cm×38cm
キャンバスにアクリル
2002年
(個人所有)
心地よい秋風に吹かれながらのガーデンパーティー。季節限定の楽しみだ。
蒸し暑さや蚊に煩わされることなく会話や飲み物を楽しめる機会は、亜熱帯沖縄ではそう多くない。

そこここでさざめくおしゃべりの輪から少し外れて、海に向かう椅子に腰をおろしてみる。
狂騒的な夏の間中、影をひそめていた様々な想いが心の中に湧き上がり、駆け巡り、まとまっていく。
家族のこと。仕事のこと。友人のこと。自分のこと。

色々あってこそ人生だ。ダイナミックに、柔軟に、シンプルに楽しみたい。
自分で決めて、自分で歩く。最後まで。
2002/10
「楽園の白いビル」
F6号 41cm×31.2cm
キャンバスにアクリル
2002年
(個人所有)

アートプリント有り
作品番号R25
NY散策の楽しみのひとつ、建物ウォッチング。
高層ビルや真新しいゴージャスなビルよりも、100年も経た古い煉瓦造りの建物には歴史が染み込み風情がある。
マンハッタンの14丁目より下、グリニッチビレッジからソーホーのあたりまで、そうした古い建物に様々な商いや暮らしがひしめき、歩いているだけでドラマに遭遇する。花屋の店先で熱いキスを交わすカップルや、カフェのテラスで近くの画廊のディレクターに作品を見せている芸術家。
何でもありのこの街では、年齢も性別も問題にならない。「何をしたいか」ということだけ。
あっ。ひとつ問題が・・。このビルたち、古すぎて、水圧は弱いしエレベーターは歩くよりも遅い。

色々あるけど、This is NEW YORK!
2002/09
「楽園のビーチ」
F10号 53cm×45.5cm
キャンバスにアクリル
2002年

(個人所有)

アートプリント有り
作品番号R8
 常夏の沖縄では、10月頃まではビーチで楽しめる。お正月に海水浴も珍しくない離島もある。
 真夏は日差しが強いので、日中は日焼けを避けて部屋でジッとしといて夕方5時頃から泳ぐのがベスト。9月に入ると日照時間も少しずつ短くなるので2時、3時頃から泳げるようになる。
 泳いだあとは延々と飲んだり食べたり。泳ぎ開始時刻が早まった分、結局一日中遊んでるということに。

 秋の情緒ある「誰もいない海」。沖縄では見つからない。

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