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2012/8
楽園・たくらみの夜
キャンバスにアクリル(個人所有)
F4号 33.3cm×24.2cm
 賭け事は楽しい。パチンコ・カジノに溺れるのはどうかと思うが、競馬・競艇・競輪と、スポーツ振興につながる賭けもたくさんある。
作為的に創り出す興奮とでもいおうか、ポーカーやマージャンなど頭脳戦を伴う賭けは、人間ならではのゲームだろう。

この絵では、古いつくりの建物内の賭けゲームのできるクラブの様子を描いてみた。暗がり、少人数で息をつめてトランプに熱中する様や壁にかかる怪しげな絵画。部屋の奥からのぞく人など、ちょっとダークな雰囲気が賭け事という緊張を伴う快楽と相まってなかなか面白い作品に仕上がったと思う。
ちょっと参加してみようか。賭けに負けるのは嫌だけど。
2012/7
Palm tree town
キャンバスにアクリル
 (個人所有)
50cm×25cm
夏らしい街並みを描きたいと思い、浮かんだのがマイアミビーチあたりのアールデコ。1930年代、大恐慌のただ中に生まれてきたトロピカル・デコは沖縄のコンクリート建築にも共通するものがある。アールデコをなぞらえつつも華美にならないデザイン、控えめなレリーフやパステルカラーのペイント。不況時代の様々な工夫が、かえって人の暮らしを溌剌と明るいものに導いていったのではないかと思う。街づくりには建物のデザインと色の統一感、そして特徴ある街路樹がまずはスタート地点と言えるかもしれない。
2012/6
楽園・夕日のレストラン
キャンバスにアクリル 
F3号 27.3cm×22cm

アートプリント有り 作品番号R186
沖縄の梅雨明けはだいたい6月の半ばごろ。今年は変わった天候で梅雨なのに晴天が続いたり急に雨雲が出たり。全国的にも竜巻や雹など予断できない気象となっている。
節電第一の今年の夏は高めの気温が予測され、すでに汗びっしょりのうだる毎日が予想される。こうなったら絞ったタオルや手動の送風機・団扇や扇子を活用してしのぐしかない。
すでに日は長く夜8時頃まで外は明るい。まだ灼熱ではない今のうちに、たまには西海岸をドライブして夕日を眺めながらゆっくり日暮れを楽しむのもとても良い。カンカン照りの太陽が海の向こうに沈んだあと、少し空気が涼しくなる。

そのイメージがあれば、酷暑も乗り越えることができそうだ。
2012/5
楽園のゴンドラ
キャンバスにアクリル 
F3号 27.3cm×22cm

アートプリント有り 作品番号R188
ゴンドラというとイメージするのはバブル期に流行った結婚式。新郎新婦がドライアイスとレーザー光線に包まれながらゆっくりと着地するあの装置。
世の中の激変とともに若者の意識も変化し、結婚式も派手さよりも心のこもったものがすっかり浸透した昨今。
地味ながらも大切なものを見極める様は頼もしく、ゴンドラなど使わずともぐらつくことなく地に足をつけることができる堅実さを感じる。


5月の沖縄は梅雨。ジメジメした天気が続くけれど気温はすでに夏。雨にぬれるついでに仲間でビーチに繰り出すのも若者の特権。
日焼けもさけられるし、案外良いレジャーかもしれない。たくさん楽しんでほしい。
2012/4
楽園のモーターパレード
キャンバスにアクリル
F6号 41cm×31.8cm
(個人所有)
アートプリント有り 作品番号R187
春の風がそよぐと、ドライブしたくなる。電車のない車社会沖縄ではどこへ行くにも車が必要だが、用事ではなく純然たる楽しみでハンドルを握りたいもの。人と一緒に会話しながらというのもよいけれど、ひとりで運転するのも素晴らしい。
普段聞かない音楽を聴くも良し、考えごとをまとめるのにもちょうど良い。

たまらなく好きな車があって、手に入れることが叶ったら、車とのパートナーシップがはじまる。大切にメンテナンスし、同じ車好きと語り合い情報を分かち合い、広がりが生まれる。お金も手間もかかるけど、それが喜びになる。

理屈じゃなく好きで好きでたまらないものがあっても良い。ひとつくらいはね。
2012/3
楽園・プールサイドの温室
キャンバスにアクリル
F6号 41cm×31.8cm
(個人所有)
アートプリント有り 作品番号R143
 南国沖縄では一年中花が咲き、温暖な気候が手伝い冬でも色々花が咲く。しかし問題は台風や以外に多い雨。海の近くでは潮風が草木にダメージを与える。
 全天候型で野菜や植物を育てるなら、コンパクトな温室がいいのかもとちょっと憧れる。畑も腰高の台の上にしつらえ、屈んだり持ち上げたりの作業を楽にして、導線をよくして・・云々と、素人の妄想は続く。
 まずいちど、自分が草木や野菜を育てることに向いているかどうか、検討しなければなるまい。
2012/2
Star light town
キャンバスにアクリル(個人所有)
F3号 50cm×25cm
常夏イメージの沖縄だけれど、冬はそれなりに寒い。他所にくらべたら大したことはないけれど、時々8℃などという日がある(めったにないが)。オマケに海に囲まれてるから常に風が吹いている。さらに、雨量も多い。
観光が産業の中心でありながらもなかなかハワイのようにはいかず、県をあげて常に冬場の魅力をどう出していくかの論議がなされている。泳げなくても、寒くても楽しめる過ごし方を、こちら側からどう提供していくかというのもあるけれど、旅なれた個人旅行の皆さんは、すでに行きつけとか楽しみ方のスタイルをお持ちなのも確かなこと。
私は画廊という仕事柄か、そんな魅力的な旅人にお目にかかることが多い。

冬の沖縄を、そんな“大人な”皆様にますます楽しんで頂けるように一県民として心がけたいと思う。もっと多くの大人が楽しめるようなスポットが増えると楽しい。点在していても、皆さんレンタカーで鮮やかに移動されている。何もかも新しくするのではなく、古いものは古いでメンテナンスで魅力をアップさせ、良い町並みを残せたら素晴らしい。
2012/1
楽園・桜のながめ
キャンバスにアクリル
F6号 41cm×31.8cm(個人所有)

アートプリント有り 品番号R181
1月。沖縄に早咲きの桜の季節がやってきた。
昨今気候の変化で季節の花も遅くなったり早くなったりするけれど、やはりあの濃いピンク色の美しい一重の緋寒桜の咲き誇る様は待ち遠しい。
北部の桜並木も良いけれど、庭木としても人気が高く葉桜の様子もそれほど悪くない。などと言いつつ例によってお隣さんの借景で桜を楽しむ日々である。
桜茶や桜もち、桜の色したマカロンやケーキ、桜の食品にも楽しいものが色々。夢のある桜色を、今年はファッションとしても身に付けられるようなヒトに、なりたいねぇ。

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